高カリウム血症について知りたい

筋力

高カリウム血症は、血液中にカリウムが過剰に含まれている状態のことです。
本来は体内で一定の濃度で存在しているカリウムですが、血中カリウム濃度が上がりすぎてしまった場合は身体に様々な悪影響がでてきます。

主な症状としては、四肢の痺れや筋力低下、吐き気や不整脈などです。

血中カリウム値が5.0 – 6.0mEq/lになると心電図で異常が見られ、7mEq/l以上になると致死的不整脈を起こす可能性がとても高くなります。
高カリウム血症をそのまま治療せずに放置した場合は心臓停止を起こす可能性もある、恐い状態だと言うことを認識しておきましょう。

高カリウム血症になる原因としては、肝機能、腎機能が病変や異常などで本来の働きができずに、カリウムの調整が行われなくなっている場合です。余分なカリウムは通常ならば尿と一緒に体外へ排出されるのですが、それが出来なくなり、カリウムが蓄積されていってしまうのです。
また利尿剤を長期間使用している場合、大怪我や重度のやけどなど、細胞を大量に破壊した場合などが原因として挙げられます。

もし、高カリウム血症かも?と思われる症状が現れたら、すぐに医師の診察を受けるようにしましょう。